忍者とは
「わたしが忍者だ」と名乗る忍者はいない。故に、その実像や歴史には謎の部分が多いのだが、今日まで語り継がれるような戦を紐解けば、そこには必ずと言っていいほど忍者の存在、そして活躍があった。
名勝負として語り継がれるものの多くは、無勢の勢力が見事に大軍を撃破したものだ。忍者の存在意義は、まさに少ない兵力で敵の虚を突き、味方の損害を最小限に抑えながら勝利を収める戦い方にあるのである。忍者を重要な兵力として駆使することに長けた武将のひとりに真田昌幸が挙げられるが、1585年の「第一次上田合戦」では、わずか2,000の兵力で8,000近い徳川軍を撃退している。
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